コミュニケーションスキルとして紹介されることも多い神経言語プログラミング。代表的なスキルとして、「ラポールテクニック」というものがあります。ラポールとは信頼関係を築くこと。ミラーリング、ぺーシング、バックトラッキングといわれる3つのスキルからなっています。
ミラーリングとは、相手に姿勢や動作、表情などを似せること。相手がうなずいたら自分もうなずく……。そんな簡単なことで何か効果があるのか!? と思われると思いますが、人って「自分に似たものが好き、安心する」という傾向があるんです。相手に好いてもらう、安心してもらうのは、コミュニケーションの基本ですよね。
ペーシングは、行動ではなく、話し方や相手の状態、呼吸を合わせること。話し方なら声の調子や大きさ、リズム、相手の状態なら明るい・暗い、静か・にぎやか、感情の起伏、呼吸は肩や胸や腹部の動きを見ながら同じリズムになるように合わせます。これらは、相手と同調するために行ないます。
バックトラッキングとは、いわゆるオウム返しのこと。ただし言葉をそのままというだけでなく、内容を要約したり、話の真実や感情をかえしてもよいのです。例えば、ツライ経験の話を聞かせてもらったとき「おつらかったですね」とかえす、相手に共感するのです。
ラポールテクニックは、3種類の感覚的な模倣を用いたコミュニケーションスキルから相手との信頼関係を築く方法ですが、人は本来、情報を得るための五感のいずれかが優位になっています。
「視覚」が優位なタイプ、「聴覚」が優位なタイプ、「身体感覚(触覚・味覚・嗅覚)」が優位なタイプに分かれます。これをそれぞれの頭文字Visual(視覚)、Auditory(聴覚)、Kinesthetic (身体感覚)をとって「VAKモデル」と呼びます。
簡単なテストで、自分がどのタイプか分ります。ちょっと性格判断っぽいのですが、もっと実用的です。性格は、「見た目」ではっきり分りませんが、VAKモデルは見た目で判断がつくので、「この人は視覚が優位だから、説明は、図版を多く使おう」などいろいろな場面で有効に使えます。
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